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古生物学:中期ジュラ紀のハラミヤ類の単孔類様の聴覚器

Nature 590, 7845 doi: 10.1038/s41586-020-03137-z

現生の脊椎動物のうち、哺乳類は、音波を変換し可聴周波数範囲の拡大(特に高音域)を促進する3つの耳小骨(槌骨、砧骨、鐙骨)の連鎖を有する点で他と区別される。対照的に、初期の化石哺乳類および近縁動物では、これらと相同の骨は下顎骨との連結を介して咀嚼の機能も果たしていた。近年、保存状態の良好な中生代哺乳類がいくつも発見されたことで、耳小骨の二重の機能(咀嚼と聴覚)から単一の聴覚機能への移行について垣間見る機会が得られている。こうした移行は、哺乳類の進化において少なくとも3回起こったことが、現在広く受け入れられている。今回我々は、槌骨、砧骨、外鼓骨(鼓膜を支える骨)が極めて良好に保存された、中期ジュラ紀(1億6000万年前)のハラミヤ類Vilevolodon diplomylosのものとされる頭蓋および頭蓋後方の骨格について報告する。この化石標本を他の中生代哺乳類および現生の哺乳類のものと比較した結果から、我々は、この化石を含む複数の中生代化石、現生の単孔類、ならびに現生の有袋類や有胎盤類の個体発生初期に見られる重なり合った砧槌関節が、耳小骨の二重機能から単一機能への移行において複数の哺乳類分類群で進化した形態であると提案する。

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