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免疫療法:グリオブラストーマに関する第Ib相臨床試験で見られた、ネオアンチゲンワクチンによる腫瘍内T細胞応答の発生
Nature 565, 7738 doi: 10.1038/s41586-018-0792-9
ネオアンチゲンは腫瘍特異的タンパク質をコードする変異に由来し、中枢性寛容から除かれているため、ロバストな免疫応答を引き起こすことができ、腫瘍拒絶を促す真正な抗原として機能する可能性がある。今回我々は、個別化され、複数のエピトープを持つネオアンチゲンワクチンの接種による治療法が、通常は変異荷重が比較的低く、免疫学的に「冷たい」腫瘍微小環境を持つグリオブラストーマ(神経膠芽腫)などの腫瘍に適していることを示す。ワクチンを用いるこの方法は、以前に高リスク黒色腫の患者で試験されている。我々は第I/Ib相試験で、新たにグリオブラストーマと診断された患者に外科的切除や通常の放射線療法が行われた後に、ネオアンチゲンを標的とする個別化ワクチンを接種して免疫を付与した。デキサメタゾン(非常に強力なコルチコステロイドで、グリオブラストーマ患者の脳浮腫の治療によく処方される)を投与されなかった患者では、記憶表現型を持つものが増えたCD4+ T細胞とCD8+ T細胞から、循環血中の多機能性ネオアンチゲン特異的な応答が生じ、腫瘍浸潤T細胞数の増加が見られた。また、単一細胞でのT細胞受容体解析を用いて、末梢血からのネオアンチゲン特異的T細胞が、頭蓋内のグリオブラストーマ腫瘍部位に移動し得ることを示す証拠が得られた。従って、ネオアンチゲンを標的とするワクチンには、グリオブラストーマの免疫環境を治療に有利な方向に変化させる可能性がある。

