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免疫学:非カノニカルなオープンリーディングフレームの翻訳が粘膜免疫を制御する
Nature 564, 7736 doi: 10.1038/s41586-018-0794-7
哺乳類ではタンパク質をコードするゲノムの注釈付けは不完全である。オープンリーディングフレーム(ORF)のサイズを恣意的に制限したり、メチオニンコドンを翻訳の唯一の開始因子として絶対的要件としたりすることが、非カノニカルなタンパク質をコード可能な、潜在的に重要な転写産物の特定を制限している。今回我々は、細菌感染に応答したマクロファージにおいて偏りのないトランスクリプトミクスの手法を用い、これまでに「タンパク質をコードしない」と注釈付けされた多数のRNAに、リボソームが結合していることを示す。このような非カノニカルなORFが機能的なタンパク質をコードできるという考えには議論があるものの、我々は、ATG以外の開始コドンを持つ、さまざまな短いORFを特定し、これらが安定で空間的に異なるタンパク質を作り出せることを明らかにする。特に、長鎖ノンコーディングRNA Aw112010内に「隠された」新しいORFの翻訳が、細菌感染や大腸炎の際に粘膜免疫の調整に不可欠であることが分かったことは重要である。今回の研究は、タンパク質をコードするゲノムに関する我々の理解を広げ、また、非カノニカルなORFから作り出されるタンパク質性産物がin vivoの免疫応答に重要であることを実証している。従って我々は、非カノニカルなORFを含む遺伝子をノンコーディングRNAと誤って注釈付けすることが、免疫や疾患においてこれまで見つかっていない多数のタンパク質コーディング遺伝子が持つ不可欠な役割を隠しているかもしれないと、提案する。

