Letter

生物工学:ゲノム規模で検出可能なオフターゲット変異がないin vivo CRISPR編集

Nature 561, 7723 doi: 10.1038/s41586-018-0500-9

CRISPR–Casゲノム編集ヌクレアーゼには、ヒトでの治療応用の開発に向けて大きな可能性があるが、臨床へのトランスレーションには、望ましくないオフターゲット変異を特定することが重要となる。in vivoでオフターゲットを確実に特定できる十分に検証された方法はこれまで報告されておらず、つまり現状では、オフターゲット変異が生じるかどうか、またどの程度の頻度で生じるかは分からない。今回我々は、in vivoでのCRISPR–Casヌクレアーゼのゲノム規模のオフターゲット効果をロバストに特定できる感度の高い戦略「in vivoオフターゲット検証(VIVO)」法について報告する。我々は、VIVOと意図的に無差別になるよう設計したガイドRNAを用いて、CRISPR–Casヌクレアーゼはin vivoのマウス肝臓において多数のオフターゲット変異を誘導し得ることを明らかにした。さらに重要なことに、適切に設計されたガイドRNAは、マウス肝臓において検出可能なオフターゲット変異のないin vivo編集を効率的に指示できることも、VIVOによって示された。VIVOは、生物体において遺伝子編集ヌクレアーゼのオフターゲット効果を決定し定量化できる一般的な戦略となり、従ってin vivo遺伝子編集を用いる治療戦略の開発を促進するための青写真をもたらす。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度