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天文学:中性子星の合体事象GW170817 における相対論的ジェットの超光速運動
Nature 561, 7723 doi: 10.1038/s41586-018-0486-3
連星中性子星の合体事象であるGW170817は、電磁波スペクトル全体にわたる放射を伴い、その位置は地球から約41メガパーセクの距離にある銀河NGC 4933と特定された。GW170817の電波とX線の残光は遅れて始まり、放射が時間とともに徐々に増大(t0.8に比例)して合体事象から約150日後に最大になり、その後比較的急速に減少した。これまで、チョークドジェット(choked-jet)コクーンモデルや構造化ジェットとも呼ばれるサクセスフルジェット(successful-jet)コクーンモデルなど、残光放射を説明するためにさまざまなモデルが提案されいる。しかし、観測データからは、GW170817が相対論的なサクセスフルジェットを放出したかどうかについて、結論は出ていない。本論文では、超長基線電波干渉計を用いた電波観測について報告する。我々は、GW170817と関連したコンパクトな電波源が、合体の75日後から230日後にかけて、見かけ上の超光速運動を示すことを見いだした。この測定結果は、チョークドジェット・コクーンモデルとサクセスフルジェット・コクーンモデルの間の縮退を破り、初めに観測された電波放射は広角アウトフロー(コクーン)によって駆動されたが、後に観測された放射は恐らく高エネルギーで細く絞り込まれた(5°未満の開口角の)ジェットが支配的である可能性が高く、約20°の視角から観測されたことを示している。GW170817から生じている絞り込まれた相対論的なアウトフローの撮像は、連星中性子星の合体と短時間のγ線バーストの関連性を示す証拠の大きな重み付けとなる。

