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生態学:種の喪失が対照的な生態系において群落特性に与える長期的な影響
Nature 557, 7707 doi: 10.1038/s41586-018-0138-7
生物多様性の喪失は生態系の機能に重大な影響を及ぼす場合があり、生態系が生物多様性の低下にどのように応答するのかをよりよく理解することは、生態学における主な課題の1つである。生物多様性の喪失が生態系に及ぼすより長期的な影響については、そうした影響が環境の状況にどのように依存するかなど、複数の重要な側面がいまだ明らかにされていない。今回我々は、生態系全体にわたる生物多様性操作実験から得られたデータを解析した。これは、我々の知る限り、この種類のものとしては世界で最も長期間にわたり行われている実験で、スウェーデンの、火事の履歴の違いによって生産力および土壌肥沃度が大きく異なる30の湖島で行われてきたものである。我々は、植物種の喪失が2つの基本的な群落属性、すなわち植物群落のバイオマスおよび時間変動にどのような影響を及ぼすかについて、環境の状況の影響を20年間にわたり調べた。その結果、人為的に集成された群落からの知見とは対照的に、種の喪失が群落バイオマスに及ぼす影響は時間とともに減少し、この減少は生産力および肥沃度が最低の島々で最も顕著だった。種の喪失はまた、一般に時間変動を増大させ、これらの影響は生産力および肥沃度が最高の島々で最大だった。今回の知見は、生物多様性の喪失がもたらす生態系レベルの影響が、さまざまな生態系にわたり一定ではないことを浮き彫りにしており、これらの帰結の理解と予測には環境の状況が果たす包括的な役割を考慮する必要があることを明らかにしている。

