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遺伝学:エピジェネティックな遺伝における液体様凝縮体の時空間的調節

Nature 557, 7707 doi: 10.1038/s41586-018-0132-0

核小体やPボディ、カハール体、生殖顆粒のような、膜に囲まれていない細胞小器官は、特定のタンパク質やRNAの自発的な自己集合によって形成される。このような生体分子凝縮体の形成や相互作用がどのような仕組みで起こるのかは、ほとんど解明されていない。今回我々は、線虫の一種Caenorhabditis elegansの生殖系列の初期割球中で、生殖顆粒(P顆粒)に局在する2種類のタンパク質ZNFX-1とWAGO-4を見いだした。生殖系列発生が進むと、ZNFX-1とWAGO-4はP顆粒から離れて、独立した液体様の凝縮体を作り、我々はこれをZ顆粒と名付けた。成体の生殖細胞では、Z顆粒は、P顆粒とMutatorフォーカスと共に、秩序を持った三者凝縮体を形成し、我々はこれをPZM顆粒と名付けた。さらに、ZNFX-1とWAGO-4の生物学的機能の1つは、C. elegansの生殖系列中でサイレンシングRNAと相互作用して、世代を超えたエピジェネティック遺伝を指示することである。液滴状の細胞小器官の時間的・空間的な秩序化は、細胞が、RNAに依存した世代間エピジェネティック遺伝のような遺伝子調節システムの基盤である、複雑なRNAプロセシング経路を管理して協調させるのに役立っていると考えられる。

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