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有機金属化学:求核性アルミニルアニオンの合成、構造、反応化学

Nature 557, 7703 doi: 10.1038/s41586-018-0037-y

アルミニウム化合物の反応性は、電子不足と、その結果生じる求電子性によるものであり、アルミニウム化合物は典型的なルイス酸(電子対受容体)である。アルミニウムの主な工業的役割や、アルミニウム–元素結合を合成する古典的方法(例えばヒドロアルミネーションやメタセシス)は、AlR3型の種やAlCl3種の電子不足に基づいている。アルミネート[AlR4]はよく知られているが、[NX2]型窒素中心試薬、[CX3]型炭素中心試薬、[BX2]型ホウ素中心試薬に似た低原子価アルミニウムアニオンが知られていないという事実から、極性を逆転させてアルミニウム試薬を結合形成置換反応の求核剤として用いるという考えは前例がない。酸化状態が+1のアルミニウム化合物は知られているが、不均化に関して熱力学的に不安定である。このタイプの化合物は一般的にオリゴマーであるが、Al(Nacnac)Dipp((Nacnac)Dippは(NDippCR)2CH、RはtBu、Meで、Dippは2,6-iPr2C6H3)などの金属中心孤立電子対を有するモノマー系も報告されている。こうした種や(η5-C5Me5)Alがさまざまなルイス酸に配位することが観察されているが、それらの主要な反応モードには、容易な酸化的付加によるAl(III)種の生成が関与している。今回我々は、アニオン性アルミニウム(I)求核剤であるジメチルキサンテン安定化カリウムアルミニル[K{Al(NON)}]2(NONは4,5-ビス(2,6-ジイソプロピルアニリド)-2,7-ジ-tert-ブチル-9,9-ジメチルキサンテン)の合成、構造、反応化学について報告する。この種は、アルミニウム–元素共有結合の形成とベンゼンのC–H酸化的付加においてかつてない反応性を示し、金属–炭素結合形成反応と金属–金属結合形成反応の両方に使用できる可能性が示唆される。

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