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気候科学:最終氷期–間氷期遷移期間における全球平均海水温

Nature 553, 7686 doi: 10.1038/nature25152

気候擾乱に対する海水温の長期的な応答については、観測結果が乏しく、ロバストな再構築が行われていないためにほとんど分かっていない。気候システムに加わった人工排熱の大半は、これまで海洋によって吸収されてきたが、今世紀以降の海洋の役割ははっきりしていない。本論文では、氷床コアに捕捉された希ガスを用いて、最終氷期–間氷期遷移期間(2万~1万年前)で全球平均海水温が2.57 ± 0.24°C上昇したことを示す。今回の再構築結果から、他の方法から得られる特定の深さ、地域、有機物、季節の見積もりとは対照的に、全球海洋の統合的な見積もりが、かつてない高い精度と時間分解能で得られた。その結果、全球平均海水温と南極の気温が密接に相関しており、大気中のCO2に先行することも遅延することもないことが見いだされ、従って全球の気候傾向における南半球の気候の重要な役割が確認された。さらに我々は、ヤンガードライアス期の初期(約1万2000年前)における、現代の海洋の熱吸収の見積もりを上回る700年間の謎めいた温暖化も明らかにしている。

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