免疫学:ニューロンによるニューロメジンUを介する2型自然リンパ球の調節
Nature 549, 7671 doi: 10.1038/nature23469
2型自然リンパ球(ILC2)は、炎症、組織修復、代謝恒常性を調節しており、宿主由来のサイトカインやアラーミンによって活性化される。異なるサブセットの免疫細胞が神経系の合図を統合するが、ニューロン由来のシグナルがILC2を制御するのかどうかは分かっていない。本論文では、マウスではニューロメジンU(NMU)が、機能的なニューロン–ILC2単位における2型自然免疫の迅速かつ強力な調節因子であることを示す。ILC2はニューロメジンU受容体1(Nmur1)を選択的に発現しており、粘膜のニューロンはNMUを発現していることが分かった。NMUによるILC2の細胞自律的な活性化は、自然免疫の炎症性サイトカインや組織修復サイトカインのNMUR1依存的な産生を、迅速かつ強力に引き起こした。NMUは、ERK(extracellular signal-regulated kinase)下流や、カルシウム流入依存的なカルシニューリンやNFAT(nuclear factor of activated T cells)両因子の活性化の下流でILC2を制御する。NMUをin vivoで投与すると、迅速に防御性の2型応答を誘導した。従って、ILC2細胞特異的にNmur1を除去すると、2型応答が障害され、線虫感染の制御が低下した。特に、粘膜のニューロンがILC2と隣接していて、これらのニューロンは、線虫の生成物やアラーミンを直接的に感知し、NMUを誘導して自然免疫の2型サイトカインを制御していることが分かった。我々の研究は、ニューロン–ILC2細胞単位が、協調的な神経免疫感知応答を介して即時の組織保護をしていることを明らかにしている。

