Letter

考古学:野生のサルによる剥片石器の作製

Nature 539, 7627 doi: 10.1038/nature20112

人類の起源に対する見方は、技術の出現についての理解によって形作られる。大きな石核を打ち割って得られる縁の鋭い剥片は、最初期の石器技術を裏付ける最大の証拠である。今回我々は、ブラジルに生息する野生のヒゲオマキザル(別名クロスジオマキザル;Sapajus libidinosus)が故意に石を打ち割り、結果として意図せずに繰り返し、貝殻状に割れた縁の鋭い剥片および石核を作製することを示す。これらの石片の特徴や形態は、ヒト族が意図的に製作した石器と同じであった。従って、考古学的に広く知られている石核および剥片の製作は、もはやヒト系統に特有のものではなくなり、石器技術の出現についての相対的な視点をもたらす。今回の発見は、旧石器時代の人類の記録、初期の石器の考えられる機能、そして石器技術の出現に必要な認知能力についての解釈に、新たな次元を加えるものである。

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