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神経科学:青斑核と日常記憶のドーパミン依存的固定化

Nature 537, 7620 doi: 10.1038/nature19325

ヒトであれ動物であれ、エピソード様記憶は、符号化の直前または直後に何か新奇な体験があると、その保持が強化される。我々は、日常記憶課題を行っているマウスを用いて、このドーパミン依存性の新奇体験による記憶増強効果に関わるニューロンを探索した。従来の研究では、腹側被蓋野のチロシンヒドロキシラーゼ発現(TH+)ニューロンが専一に関わると考えられてきた。しかし今回、青斑核TH+ニューロンの神経発火が新奇体験に特に感受性が高いこと、青斑核TH+ニューロンは腹側被蓋野TH+ニューロンと比べて海馬により多く投射していること、青斑核TH+ニューロンを光遺伝学的に活性化させると新奇体験の効果を模擬できること、この新奇体験による記憶強化は腹側被蓋野の薬理学的不活性化には影響されないことが分かった。意外にも、青斑核TH+ニューロンの光活性化による2つの効果(記憶増強と、ex vivoでの海馬CA1領域のシナプス伝達の長期増強)は、海馬のドーパミンD1/D5受容体の阻害に感受性を示すが、アドレナリン受容体の阻害では影響がなかった。従って、青斑核TH+ニューロンは、おそらく海馬でのドーパミンの共放出と同様の様式で、符号化後の記憶増強を担っていると思われる。

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