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生態学:全球のウイロームを明らかにする

Nature 536, 7617 doi: 10.1038/nature19094

ウイルスは地球上で最も数の多い生物学的存在であるが、未知のウイルスの検出や単離、分類が困難であるため、全球的ウイロームの包括的調査は進んでいない。今回我々は、地理的に多様な3042例の試料に由来する5テラ塩基(Tb)以上のメタゲノム塩基配列データを解析し、ウイルスの全球的分布や系統的多様性、宿主特異性を評価した。その結果、これまで同定された中で最大のファージを含む12万5000以上の部分的なDNAウイルスゲノムが見つかり、既知のウイルス遺伝子の数が16倍に増えた。ウイルスのものだと予測される部分的ゲノムの半数は遺伝学的に異なるグループに分けられ、その大半が既知のウイルスに存在する遺伝子に近縁でない遺伝子を含んでいた。CRISPRスペーサーとウイルスの転移RNA対応物を用いて、ウイルスのグループを微生物宿主と関連付けることで、ウイルスが感染することが知られている微生物門の数が2倍に増え、また、複数の異なる門の生物に感染できるウイルスも見つかった。さまざまな生態系にわたるウイルス分布の解析から、ウイルスの大半には生息地タイプに対する強い特異性があることが明らかになったが、汎存性のグループもいくつか見つかった。今回の結果は、全球のウイルスの広範な多様性を浮き彫りにし、また、ウイルスの生息地分布や宿主–ウイルス相互作用を詳細に解明するための手掛かりとなる。

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