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がん:膵臓星細胞はオートファジー性のアラニン分泌を介して腫瘍の代謝を支える

Nature 536, 7617 doi: 10.1038/nature19084

膵管腺がん(PDAC)は、著しい繊維性間質応答と代謝調節異常を特徴とするアグレッシブな疾患である。PDACの生物学的性質における間質の役割は複雑であり、生物学的状況によって異なる重要な役割を担っていることが示されている。また、間質反応は血管系も障害し、高度な低酸素、低栄養環境を作り出す。そのため、これらの腫瘍は代謝要求を満たすために、栄養素を捉えて利用する方法を変化させなくてはならない。本研究で我々は、間質関連の膵臓星細胞(PSC)が、非必須アミノ酸(NEAA)の分泌を介してPDACの代謝に非常に重要であることを示す。具体的には、アラニンがグルコースとグルタミン由来の炭素に打ち勝って、トリカルボン酸(TCA)回路、ひいてはNEAAと脂質の生合成で使われるという、これまでに知られていなかったPDACでのアラニンの役割が明らかになった。この栄養源の移行は、膵臓がん微小環境では量が制限されているグルコースや血清由来の栄養素への腫瘍の依存を低下させる。さらに、PSCによるアラニンの分泌は、PSCのオートファジーに依存しており、この過程はがん細胞によって誘発されることを示す。従って今回の知見は、PSC由来のアラニンが代替炭素源として働くという、PSCとがん細胞の間の新たな代謝相互作用を示している。この知見は、これまでに知られていなかった膵臓腫瘍内の代謝ネットワークを明らかにしたものであり、こうした厳しい腫瘍微小環境では増殖の促進に多様な栄養源が使われることが示された。

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