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マイクロバイオーム:ヒト腸内細菌は宿主の血清メタボロームとインスリン感受性に影響を及ぼす
Nature 535, 7612 doi: 10.1038/nature18646
インスリン抵抗性は、虚血性心血管疾患や2型糖尿病の先触れといえる状態である。今回我々は、277人の糖尿病に罹患していないデンマーク人で、ヒト腸内マイクロバイオームが血清メタボロームにどのように影響し、インスリン抵抗性と結び付くかを示す。インスリン抵抗性を示す被験者の血清メタボロームは、分枝アミノ酸(BCAA)レベルの上昇を特徴とし、これはBCAAの生合成能が高くなっているが、このようなアミノ酸を細菌細胞内に取り込む内向き輸送体をコードする遺伝子がない腸内マイクロバイオームと相関する。BCAAの生合成とインスリン抵抗性の間の関連をもたらす主な細菌種はPrevotella copriとBacteroides vulgatusであることが突き止められ、マウスではP. copriがインスリン抵抗性を誘導し、耐糖能異常を悪化させ、循環中BCAAレベルを上昇させることが分かった。我々の結果から、腸内細菌を標的とすることは、インスリン抵抗性を軽減し、一般的な代謝性疾患や心血管疾患の発生を減少させる可能性があると考えられる。

