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気候科学:自然変動と一致する温暖化していない21世紀の南極半島

Nature 535, 7612 doi: 10.1038/nature18645

1950年代以降、南極半島の観測基地で、地表付近の気温の南半球における最も大きな上昇が何回か記録されている。こうした温暖化は、氷河の局地的な後退、浮き棚氷の崩壊、さまざまな植物相の範囲の拡大を通した「緑化」に寄与してきた。成層圏のオゾン層破壊、局所的な海氷の減少、西風の増大、低緯度域と高緯度域の大気遠隔相関の強さと位置の変化などのいくつかの連結過程が、温暖化に寄与する過程として示唆されている。本論文では、蓄積された気温の記録を用いて、1990年代後半以降局地的に温暖化していないことを示す。年平均気温は、統計的に有意な速度で低下しており、南半球夏季に最も急速に寒冷化していた。中緯度ジェットの強化に伴ってウェッデル海北部の状態がより低気圧的になったことに起因して、寒冷な東から南東寄りの風の頻度が増えた結果、気温が低下していた。こうした循環の変化は、半島東岸への海氷の移流も増加させ、その効果を増幅している。今回の結果は、南極大陸の1%のみを対象としているものであり、この地域の気温の十年変動は、主に全球の気温変動の駆動因に伴うものではなく、局所的な大気循環内部の極端な自然変動を反映していることを強く示している。

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