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神経免疫学:ニューロンの結合性と社会的行動の調節におけるインターフェロンγの予想外の役割
Nature 535, 7612 doi: 10.1038/nature18626
免疫機能障害はいくつかの神経障害や精神障害に関連することが多い。末梢免疫がニューロン機能に影響を及ぼし得る機構はほとんど知られていないが、最近の知見から、髄膜免疫が空間学習や記憶などの行動に影響を及ぼすことが示唆されている。今回我々は、髄膜免疫が社会的行動にも重要であること、つまり、適応免疫が障害されたマウスは社会的障害や前頭皮質の脳領域の過剰結合性を示すことを明らかにする。齧歯類では脳由来のトランスクリプトームと、T細胞のサイトカインに応答した細胞のトランスクリプトームとの間に関連があることから、社会的行動とインターフェロンγ(IFNγ)が引き起こす応答の間に強力な相互作用があると考えられる。それと一致して、我々は投射ニューロンでは抑制性ニューロンがIFNγに応答してGABA作動性(γアミノ酪酸)電流を増加させることを実証し、このことからIFNγは髄膜免疫と社会的行動を行うための神経回路をつなぐ分子であると示唆される。さまざまな生物のトランスクリプトームのメタ解析から、齧歯類、魚類、ハエではある社会的状況でINF-γ/JAK-STAT依存性の遺伝子シグネチャーが上昇していることが明らかになり、IFNγシグナル伝達経路が社会的/集合行動と効率的な抗病原体応答の間の共進化的なつながりを仲介している可能性が示唆される。この研究は、社会的障害を特徴とする疾患が、適応免疫障害、中でも特にIFNγによるものに関与していることを示しており、社会的行動とIFNγシグナル伝達によって引き起こされる抗病原体免疫応答の間に共進化的なつながりがあることを示唆している。

