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気候変動生態学:広範なタクソンおよび栄養段階における気候への生物季節学的感受性

Nature 535, 7611 doi: 10.1038/nature18608

気候変動に対する生物季節学的応答の種間の差異は、生態学的相互作用を脱同期化して生態系機能を脅かす恐れがある。そうした脅威を評価するには、さまざまな栄養段階の種に対する気候変動の相対的影響を定量化する必要がある。今回我々は、陸上および水中の生物季節学的データセット1万3組を用い、これらを温度および降水量のデータと空間的に適合させた上で、気候感受性プロファイル(CSP)法を適用し、気候感受性の変動を定量化した。気候感受性の方向性や高さ、タイミングは、タクソン内および栄養段階群内の生物の間で著しく異なっていた。こうしたばらつきがあるにもかかわらず、生物季節学的な気候感受性の方向性や高さには系統的な変動が認められた。二次消費者は、一貫して他の群よりも気候感受性が低かった。今世紀半ばの気候変動予測を用いたところ、生物季節学的事象のタイミングの変化は、一次消費者で他の栄養段階の種よりも大きく(一次消費者で平均6.2日の早期化;他の栄養段階で平均2.5~2.9日の早期化)、また、タクソンによるばらつきが大きい(平均1.1~14.8日の早期化)と見積もられた。

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