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免疫学:感染防御に働く抗ウイルス抗体が神経組織へ移行するにはCD4陽性T細胞のヘルプが必要である
Nature 533, 7604 doi: 10.1038/nature17979
血中の抗体は、ほとんどの組織に移行することが可能で、侵入する病原体の監視や排除を行う。脳や末梢神経系といった免疫特権を有する組織は、それぞれ血液–脳関門、あるいは血液–神経関門によって抗体を含む血漿タンパク質から遮られている。しかし、神経組織へ侵入する微生物を血中の抗体が防御するためには、何らかの仕組みでこれらの組織へ移行される必要がある。今回我々は、抗体が感染を制御するために神経組織へ移行する機構を調べた。末梢組織で免疫後に宿主を神経組織で防御するには抗体とCD4陽性T細胞の両方が必要であることを、性器ヘルペス感染のマウスモデルを用いて明らかにした。CD4陽性記憶T細胞が単純ヘルペスウイルス2型の感染に応答して後根神経節と脊髄へ遊走することを示した。これらの神経組織内へ入ると、CD4陽性記憶T細胞はインターフェロンγを分泌し、血管透過性を局所的に増加させることで、ウイルス制御に寄与する抗体の移行が可能となる。同様に、抗体が脳へ移行するためにCD4陽性T細胞が必要となることが、水疱性口内炎ウイルスの鼻腔内感染後にも観察された。我々の結果は、CD4陽性T細胞が、抗体を感染局所へ動員し、そこでウイルス拡散を制限することを助けているという、これまで認識されていない役割を担っていることを示している。

