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抗生物質:新規マクロライド系抗生物質探索のための構築基盤

Nature 533, 7603 doi: 10.1038/nature17967

複雑な構造を有する代謝物の化学修飾は、半合成と呼ばれる過程であり、さまざまな感染症を治療するための抗生物質の探索や製造の際に重要な手段となっている。しかし、半合成で得られた治療薬の多くは、細菌がこれらの化合物に対して耐性を持つようになったため、もはや効果がない。今回、我々は、従来の半合成では得られない多様な構造の合成を可能にする、単純なビルディングブロックを用いた収束的合成によるマクロライド系抗生物質の実用的な全合成経路を報告する。この収束的合成を用いて、臨床候補化合物であるソリスロマイシンをはじめ、300種類以上の新規マクロライド系抗生物質候補を合成した。これらの化合物を病原性細菌に対して評価したところ、大半の構造が抗菌活性を持っており、既存のマクロライド系抗生物質に耐性を持つ菌株に対しても幾分か効果があることが明らかになった。今回の手法は、新規マクロライド系抗生物質を探索するための構築基盤となり、そうした抗生物質の大規模製造の基盤となる可能性もある。

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