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構造生物学:プロモーターに結合したTFIIDの構造とヒト転写開始前複合体組み立てのモデル
Nature 531, 7596 doi: 10.1038/nature17394
基本転写因子IID(TFIID)は、コアプロモーターでの転写開始前複合体(PIC)組み立ての核となることで、RNAポリメラーゼII(Pol II)に依存する転写開始で中心的な役割を担っている。TFIIDは、TATA結合タンパク質(TBP)と13個のTBP随伴因子[TBP-associated factor(TAF)1–13]からなり、多様なコアプロモーターDNA配列と特異的に相互作用する。今回我々は、単粒子低温電子顕微鏡法を用い、TFIIAおよびコアプロモーターDNAと複合体を形成しているヒトTFIIDの構造をサブナノメートルの分解能で決定した。コアプロモーターエレメントは全てがTFIIDのサブユニットと接触していて、TAF1とTAF2は下流プロモーターとの主な相互作用を仲介している。TFIIAは、TBP–TATA複合体とTFIIDのBローブとをつないでいる。我々はまた、TAFを含まないヒトPICの完全に集合した状態の構造を低温電子顕微鏡法によって再構築した。TFIIDを含む構造とPICのこの構造の間で共通の要素を重ね合わせることで、プロモーター認識、PIC組み立てと転写開始におけるTFIIDの一般的な役割に関する新規な手掛かりが得られた。

