Letter
惑星科学:近傍の低質量星をトランジットしている岩石質の惑星
Nature 527, 7577 doi: 10.1038/nature15762
M型矮星は、太陽の60%未満のサイズの水素燃焼星であり、銀河系内で最も一般的な種類であって、太陽類似星よりも12倍多く存在する。最近の研究結果からは、M型矮星が地球程度のサイズの惑星を数多く伴っていることが明らかになっており、M型矮星が伴う、サイズが地球の0.5~1.5倍の惑星の数の平均は、M型矮星1個につき少なくとも1.4個である。親星をトランジットしていることが知られている惑星は、最も近いものでも39パーセク離れており、詳細な追跡観測にはあまりに遠過ぎて惑星質量の測定やそれらの大気の研究は不可能である。本論文では、地球から12パーセクの距離にある小さな恒星をトランジットしている、サイズが地球半径の1.2倍である惑星GJ 1132bの観測について報告する。今回のドップラー法によるGJ 1132bの質量測定からは、地球に類似した全体組成と矛盾しない密度が得られており、質量が地球質量の6倍未満で、密度が正確に計測された6個の既知の太陽系外惑星の組成と似ている。この惑星は、恒星から受ける放射が地球の19倍であるため、非常に高温で生命居住可能ではないが、相当量の大気を保持するには十分に低温であり、おそらくその大気の水素はかなり枯渇していると思われる。親星は、近傍にあり、太陽半径のわずか21%のサイズであることから、既存の望遠鏡や今後稼働する望遠鏡で惑星大気の組成やダイナミクスを観測できるであろう。

