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惑星科学:67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星のコマに豊富にある酸素分子

Nature 526, 7575 doi: 10.1038/nature15707

彗星の大半を取り囲む中性ガスのコマの組成は、主にH2OとCOとCO2であり、一般的には全ガス密度の約95%を占めている。また、彗星のコマには、硫黄化合物や複雑な炭化水素などの他の分子が数多く含まれていることが分かっている。しかし、酸素分子(O2)は、木星や土星の衛星のような彗星以外の氷天体上で検出されているにもかかわらず、彗星のコマではまだ発見されていない。本論文では、67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星のコマ内でのO2のin situ測定について報告する。O2の局所的な存在量は、H2O量の1~10%の範囲で、平均値は3.80 ± 0.85%である。今回の観測結果は、O2/H2O比がコマ内で等方的で、太陽との距離に応じて系統的に変わらないことを示している。このことは、始原的なO2が、彗星形成中に核内に閉じ込められたことを示唆しており、リモートセンシング観測からの低い上限値を考えると、意外である。現在の太陽系形成モデルでは、こうしたことが起こるような状況は予測されない。

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