Letter

量子物理学:メソスコピック系における普遍的なフェルミ液体クロスオーバーと量子臨界性

Nature 526, 7572 doi: 10.1038/nature15261

量子臨界系では、有限温度特性が絶対零度の量子相転移の影響から生じる。このパラダイムは、非従来型の高Tc超伝導体や重いフェルミオン化合物の非フェルミ液体特性を理解するのに不可欠である。しかし、複雑な物質の量子相転移の微視的起源はしばしば議論になっている。今回我々は、高度に制御可能な量子ドットデバイスにおいて、量子臨界非フェルミ液体挙動から明瞭なフェルミ液体基底状態への普遍的なクロスオーバーを実験的に実証し、数値繰り込み群計算によって裏付ける。我々のデバイスは、2つの独立した電子リザーバーと等しく交換結合したスピン1/2不純物に基づいて、非フェルミ液体の2チャネル近藤状態を実現している。交換結合を離調すると、通常はより強く結合したチャネルによってスピンが遮蔽されるエネルギーより低いエネルギーで、フェルミ液体スケールT*が観測された。臨界に近いT*のゲート電圧二次依存性が得られ、強く相関した非フェルミ液体状態とフェルミ液体状態の間の普遍的なクロスオーバーの漸近的に厳密な記述が確かめられた。

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