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遺伝学:南北アメリカ大陸の2つの先住民創始者集団を示す遺伝学的証拠

Nature 525, 7567 doi: 10.1038/nature14895

遺伝学的研究からは、中南米の先住民集団が単一共通起源であることが一貫して示されている。しかし、一部の形態学的研究はこれらの先住民集団の起源がもっと複雑であったことを示唆している。それによると、現代のアメリカ先住民に見られる北東アジア人との類似性は、最古のアメリカ先住民骨格の一部に見られる特有な形態とは相いれないものであり、そうした最古の骨格の一部はむしろ現代のオーストラレーシア人(オーストラリア、メラネシア、および東南アジア島嶼の先住民集団)と複数の形質を共有している。今回我々は、全ゲノムデータの解析により、南米アマゾンの先住民の一部が、現代のどのユーラシア人やアメリカ先住民よりもオーストラリア、ニューギニアおよびアンダマン諸島の先住民に近縁な祖先を持つ1つのアメリカ先住民創始者集団の系統を部分的に受け継いでいることを示す。この系統の痕跡は、現代の北米および中米の先住民や1万2600年前のクローヴィス文化関連のヒトゲノムにはさほど存在しないか、あるいは全く存在しないことから、南北アメリカ大陸には従来考えられていたよりも多様な複数の創始者集団が存在したことが示唆される。

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