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がん:SHMT2は虚血環境における神経膠腫細胞の生存を促進するがグリシン除去に依存性にさせる

Nature 520, 7547 doi: 10.1038/nature14363

がん細胞は、迅速な増殖を助長するためにその代謝過程を適応させるが、血管がほとんど発達していない腫瘍の微小環境において代謝を変化させ、その生存を促進する仕組みについてはほとんど解明されていない。今回我々は、神経膠腫の虚血領域内での脳腫瘍細胞の生存に、セリンおよびグリシンの代謝が担う重要な役割を明らかにした。ヒトの多形性膠芽腫では、壊死巣を囲んで偽柵状配列する腫瘍細胞のミトコンドリアでセリンヒドロキシメチルトランスフェラーゼ(SHMT2)およびグリシンデカルボキシラーゼ(GLDC)が高発現している。SHMT2の活性は、ピルビン酸キナーゼ(PKM2)の活性を制限し、酸素消費量を減少させる。これにより、乏血性腫瘍領域の細胞が顕著な生存優位性を獲得する代謝状態が誘発されることが分かった。GLDCの阻害により、SHMT2レベルが高い細胞は生存能力が低下するが、これはGLDCによって代謝されなかった過剰なグリシンが、毒性分子であるアミノアセトンやメチルグリオキサールに変換され得るためと思われる。従って、SHMT2はがん細胞が腫瘍環境に適応するために必要でありながら、がん細胞をグリシン開裂系の阻害に対し感受性にもしている。

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