Letter
神経科学:末梢での味質の神経表現
Nature 517, 7534 doi: 10.1038/nature13873
哺乳類の味覚系は、5つの基本的味質、すなわち甘味、酸味、苦味、塩味、およびうま味を感知し応答する役割を担っている。以前に我々は、個々の味が舌と口蓋上皮の特定の味受容器細胞(TRC)によって検出されることを示した。TRCが情報をより高次の神経中枢に伝達する仕組みを理解するために、我々は味覚系の最初の神経中継所のニューロンの大集団におけるチューニングの特性を調べた。今回我々は、中枢および末梢のニューロンで遺伝的にコードされたカルシウムインジケーターを発現するトランスジェニックマウス集団を作成してその特徴を調べ、高分解能2光子顕微鏡と組み合わせた屈折率分散型マイクロ内視鏡を用いて脳基部の深部に埋まっている神経節ニューロンからの味覚応答を画像化した。その結果、神経節ニューロンの味嗜好性における微細な選択性が示され、舌のTRCと脳に味情報を中継する主求心性ニューロンとの間の強い適合性が証明され、味細胞と中枢神経系との間の、高度に特異化された味情報の伝達が明らかになった。

