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がん:腫瘍増殖の非細胞自律的な推進がサブクローンの不均一性を支える
Nature 514, 7520 doi: 10.1038/nature13556
がんは体細胞進化の過程を介して生じるため、腫瘍内にかなりのサブクローンの不均一性を生み出すことがある。異なるサブクローンが共存するための機構と、この共存によって起こる生物学的結果については、ほとんど分かっていない。本研究では、マウスの異種移植片モデルを用い、サブクローンの不均一性が腫瘍表現型および個々のクローンの競合的増殖に与える影響を調べた。我々は、腫瘍増殖が1つの小さな細胞亜集団によって推進され得ることを見いだした。このような細胞亜集団は環境的な制約を克服することにより腫瘍内の全ての細胞の増殖を促進するが、より速く増殖する競合相手に打ち負かされ、腫瘍が崩壊してしまうこともある。我々は腫瘍内のクローン不均一性を生み出す基盤となる規則を突き止めるために数理モデルのフレームワークを開発した。その結果、腫瘍増殖の非細胞自律的推進が、クローン干渉とともに、サブクローンの不均一性を安定させ、それによりクローン間の相互作用が可能になり、新たな表現型形質が生じる可能性があることが分かった。

