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がん:miR-34aは破骨細胞生成とTgif2の阻害により骨粗鬆症と骨転移を阻止する
Nature 512, 7515 doi: 10.1038/nature13375
骨吸収性の破骨細胞は、骨粗鬆症とがんの骨転移に大きく関与している。マイクロRNAは生理と疾患に重要な役割を果たしていて、治療で有用となる可能性が極めて高い。だが、マイクロRNAが骨格の生物学的性質を調節する仕組みについては十分に調べられていない。今回我々は、miR-34aが破骨細胞生成、骨吸収、骨転移ニッチに対する、新規の重要な抑制因子であることを明らかにする。miR-34aは、破骨細胞の分化中は発現が低下している。破骨細胞でmiR-34aを過剰発現させた遺伝子導入マウスは、骨吸収の低下と骨量の増加を示す。逆に、miR-34aノックアウトマウスとmiR-34aヘテロ接合性マウスでは骨吸収の増加と骨量減少が見られる。その結果として、卵巣摘出誘導性骨粗鬆症と乳がんおよび皮膚がんの骨転移は、破骨細胞にmiR-34a遺伝子を導入したマウスでは少なくなり、miR-34aを含むナノ粒子投与によって効果的に軽減される。その機序として、破骨細胞生成を促進するTgif2(transforming growth factor-β-induced factor 2)がmiR-34aの本来的な直接標的であることを我々は突き止めた。Tgif2を欠損させると骨吸収が低下し、miR-34aによる調節が見られなくなる。まとめると、マウスの遺伝的、薬理学的、疾患モデルを用いた今回の研究によって、miR-34aが重要な破骨細胞抑制因子であり、骨格保護とがん骨転移低減のための有望な治療戦略となることが明らかになった。

