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生態学:生物多様性の減少が全てのバイオームにわたってリター分解に及ぼす影響

Nature 509, 7499 doi: 10.1038/nature13247

非生体有機物の分解は、生態系における炭素や栄養塩類の循環、および生物圏と大気圏の間に生じる炭素フラックスの主要な決定要因である。分解は、複雑な食物網を構築する多種多様な生物によって推進される。全球規模での急速な種の消失や、このような消失がヒトの福利に与える影響を考えると、生物多様性が分解に及ぼす影響の基盤となる機構を明らかにすることは極めて重要である。しかし、生物多様性がリター(落葉落枝)の分解に影響を及ぼす仕組みに関する研究の包括的な統合にもかかわらず、生物多様性がいつ、どこで、どのように役割を担っているのか、また、一般的なパターンや機構が、あらゆる生態系や機能タイプの異なる生物にわたって生じているのかどうかといった、重要な疑問はまだ解明されていない。本論文では、亜寒帯域から熱帯域にわたる5か所について、それぞれ陸上および水中のフィールド実験を行い、分解者生物や植物リタータイプの機能的多様性を減少させると、リターの炭素や窒素の循環が減速したことを示す。さらに、窒素固定植物のリターから急速分解される植物のリターへと窒素が移動する証拠は得られたが、他の植物機能タイプ間では窒素移動の証拠が見つからなかったので、分解過程ではリター混合物内での特異的な相互作用が炭素や窒素の循環を制御していることが明確になった。この一般的機構が明らかにされたことと、陸上生態系と水中生態系という対照的な系にまたがるパターンの一貫性から、生物多様性の減少はリター分解や主要元素の循環に対して幅広い空間スケールで一貫した影響を及ぼすことが示唆される。

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