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神経科学:アストロサイトがコードする位置情報は感覚運動回路の完全性を維持する
Nature 509, 7499 doi: 10.1038/nature13161
アストロサイトは、中枢神経系で最も大量に存在する細胞であり、シナプス形成を促進し神経接続の精緻化を助ける。アストロサイトは発生中に空間的に異なる複数のドメインに配置されるが、各領域に閉じ込められたアストロサイトが機能的に不均一かどうかは分かっていない。本研究では、出生後の脊髄中アストロサイトがいくつかの領域特異的な遺伝子を発現しており、腹側のアストロサイトがコードするセマフォリン3a(Sema3a)が、運動ニューロンと感覚ニューロンの適切な神経回路構成に必要であることを示す。アストロサイトがコードするSema3aが欠損すると、α運動ニューロンの軸索起始部の配向の調節異常が生じ、シナプス入力の顕著な異常が起こる。また、α運動ニューロンでは選択的細胞死が起こるが、隣接したγ運動ニューロンでは起こらない。さらに、TrkA+感覚求心路の一部が、異所的な腹側部位に投射する。これらの知見から、発生中のアストロサイトによる位置情報が安定に維持されることが、感覚運動回路形成の複数の特性に影響することが明らかになった。より一般的には、これらの結果は局所的アストロサイトの不均一性が、出生後の神経回路精緻化の調整を助けている可能性を示している。

