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医学:垂直スリーブ状胃切除術の効果の基盤となる分子標的はFXRである
Nature 509, 7499 doi: 10.1038/nature13135
垂直スリーブ状胃切除術(VSG)のような肥満外科手術は、現在のところ肥満治療の最も効果的な方法であり、2型糖尿病などの合併症の大幅な改善とも関連がある。このような効果をもたらす原因となる分子機構が分かれば、治療的介入の新しい標的が明らかになる可能性があるにもかかわらず、ほとんど解明が進んでいない。VSG後に、循環血中の総胆汁酸にかなりの変化が起こることが知られている。また、胆汁酸は核内受容体FXR(farsenoid-X receptor、別名NR1H4)に結合することによって、代謝を調節していることが分かっている。我々は、遺伝子ターゲッティングによりFXRを破壊した食餌性肥満マウスにVSGを施して、その結果を調べた。本論文では、VSGの治療効果は胃が小さくなることによる機械的制限の結果ではないことを明らかにする。VSGは、循環血中の胆汁酸の増加に関連しており、それに伴って消化管の微生物叢が変化する。さらに、FXRが欠失していると、VSGによる体重減少効果および耐糖能改善効果大幅に低下する。これらの結果は、胆汁酸とFXRシグナル伝達が、この体重減少手術の有益な効果の原因となる重要な分子基盤の1つであることを示している。

