Letter
宇宙:若い太陽系外惑星がか座β星bの高速自転
Nature 509, 7498 doi: 10.1038/nature13253
惑星の自転は、その形成中の角運動量の成長から生じるが、この過程の詳細は現在もよく分かっていない。太陽系では、ほとんどの惑星の赤道面での回転速度、従って自転角運動量は、惑星の質量とともに増加する。この傾向の例外は水星と金星で、これは形成された後に、潮汐相互作用によって自転が著しく減速してしまったためである。本論文では、若い太陽系外の巨大ガス惑星である、がか座β星bの分解能100,000での近赤外分光観測について報告する。この惑星の熱スペクトルにおける一酸化炭素からの吸収シグナルは、親星からの吸収シグナルに対して、毎秒約15 km青方偏移していることが分かり、円軌道と矛盾しない。スペクトル線プロファイルの組み合わせは、毎秒約25 kmの回転による広がりを示している。これは、がか座β星bが太陽系のいかなる惑星よりもかなり速く自転しているということであり、惑星の質量と自転速度の既知の傾向から外挿される結果と一致している。

