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構造生物学:IV型分泌系の構造

Nature 508, 7497 doi: 10.1038/nature13081

細菌のIV型分泌系は、毒性因子を真核細胞へ送り込み、細菌間に遺伝物質を広げる他にも、ヒト細胞の遺伝的改変のための手段となる可能性が示されている。分泌装置を通る基質の複雑な挙動から、IV型分泌系の分子機構を、装置全体の構造データ無しで解明するのは困難であることが分かっている。今回我々は、電子顕微鏡を用いて、大腸菌(Escherichia coli)R388接合性プラスミドにコードされているIV型分泌系を再構成した。8つのタンパク質が複雑な化学量論的な関係で集合し、細胞外被を貫通する約3メガダルトンのナノ機械を形成していることが分かった。この装置は、外膜に結合したコア複合体が中央のストークにより大きな内膜複合体に結合した構造をとっている。内膜複合体の主体は12個のVirB4 ATPアーゼサブユニットで、これらは六量体のバレルが並んだ形に配置されている。我々の結果は、この分泌系が他の既知の細菌分泌系とは著しく異なる構造をとっており、その結果として輸送機構も大きく異なることを明らかにしている。

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