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古生物学:複数の絶滅海生爬虫類に見られる皮膚での色素沈着は、メラニン形成が収斂的に起こったことの証拠となる

Nature 506, 7489 doi: 10.1038/nature12899

動物界全体を通じて、適応色は、目立たないようにするカムフラージュから派手な性的ディスプレイまで、極めて重要な機能を果たしており、特定の生物の環境や生物学的特性に関する重要な情報がそこから得られる場合もある。最も広くかつ豊富に存在する色素であるメラニンは、外温動物の体温調節など、視覚以外のさまざまな機能にも関わっている。しかし、化石記録に含まれる微量のメラニンを確実に見つけだす技術には現在のところ限界があるため、この重要な生体色素が長い時間の間に機能をどう進化させてきたのかはほとんど分かっていない。今回我々は、オサガメ類、モササウルス類および魚竜類という系統的に遠縁な3種の海生爬虫類の化石から、皮膚での色素沈着を直接的に裏付ける化学的証拠を得た。これらの化石にある黒みがかった軟部組織の痕跡には、保存された分子状ユーメラニンが多く含まれており、それらのすぐ近くに化石化したメラノソームが伴っていることが明らかになった。また、多くの漂泳動物ではカウンターシェイディング(体の光に照らされやすい側が反対側よりも暗い色になっている配色のこと)が見られるが、それとは対照的に、少なくとも一部の魚竜は生存中、一様に黒っぽい体色であったことが示唆された。今回の分析によって、羽毛以外の化石外皮の色素沈着に関する情報が増え、より広範な絶滅分類群や消滅した解剖学的構造について色の復元が可能になる。一方でこの結果は、二次的に水生となった異なる四肢類3系統でメラニン形成が収斂的に生じたことを裏付ける証拠となる。現生海生動物の例に基づくと、体温調節や隠蔽による利得が、このメラニン形成能の獲得に寄与したのではないかと考えられ、体温調節の働きはそれぞれの絶滅爬虫類群の低温環境を利用する能力に関係していた可能性がある。

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