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免疫:免疫抑制性CD71+赤芽球細胞は新生児の感染に対する宿主防御を低下させる

Nature 504, 7478 doi: 10.1038/nature12675

新生児は感染症に非常に罹患しやすい。宿主防御におけるこの欠陥は一般に、新生児の免疫細胞が未熟であることによるとされている。しかし、免疫細胞の低応答性の程度はばらつきが大きく、また刺激条件に依存している。このようなばらついた応答性は、新生児での免疫低下について、もっと首尾一貫した説明が必要であることを示している。今回我々は、新生仔マウスおよびヒト臍帯血で生理的に数が増えているCD71+赤芽球細胞が独特の免疫抑制特性を持つことを示す。自然免疫で働く防御性サイトカインの成体細胞による産生は、成体細胞を新生仔マウスへ移入した後、もしくは新生仔マウスの脾臓細胞と共培養した後に低下する。新生仔マウスのCD71+細胞はアルギナーゼ2という酵素を発現していて、アルギナーゼの分子的阻害もしくはL-アルギニンの添加は免疫抑制を解消するので、アルギナーゼ活性はこの細胞の免疫抑制特性に不可欠である。さらに、新生仔マウスでのCD71+細胞の除去、もしくは出生後の成長の進行に伴って起こるこの細胞の数の減少は、抑制消失と並行しており、また周産期感染症の病原体であるリステリア菌(Listeria monocytogenes)および大腸菌(Escherichia coli)に対する抵抗性を回復させた。だが、CD71+細胞が仲介する感染症易罹患性は、腸内(共生微生物の定着が出産後に速やかに起こる)での異常な免疫細胞活性化に対するCD71+細胞を介した防御とは相反する作用である。逆に、抗菌剤の使用によって、もしくはノトバイオート無菌マウスで共生微生物の定着を回避すると、この有用な防御が消滅してしまう。従ってCD71+細胞は、出産後に急激に起こる共生微生物の定着によって誘導される過剰な炎症を鎮静している。この知見は、感染に対する新生児の易罹患性が、免疫細胞に内在する欠陥を表しているという考え方に疑問を呈するだけでなく、自然免疫防御を自然に緩和する、成長に対してより重要な過程を明らかにしている。我々は、これらの結果が新生児における免疫抑制の必要性、また新生児というこの脆弱な集団の宿主防御を増強するよりよい戦略についての新たな研究につながることを期待している。

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