Letter
植物:シロイヌナズナの概日時計の光合成による同調
Nature 502, 7473 doi: 10.1038/nature12603
概日時計は、地球の自転によって大きな影響を受ける環境中で、細菌、真菌、植物および動物の行動、生理および代謝の日周リズムを駆動することにより競争上の優位性を与えている。概日時計は、転写−翻訳のフィードバックループから構成されるが、このループは、光や温度などの環境シグナルに同調し、周期の相を調整して、局所の環境に適合させる。光合成による糖の産生は、植物における概日時計の主要な代謝出力である。本論文では、これらの周期的な内因性糖シグナルが、光周期の早期に概日時計構成要素の遺伝子発現を調節することによって、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)の概日リズムを同調させ、「代謝の夜明け」を決定することを示す。我々は、光合成を阻害することにより、糖レベルの内因性振動が、朝に発現する遺伝子であるPRR7(PSEUDO-RESPONSE REGULATOR 7)を介して、概日振動子に代謝フィードバックを提供することを実証し、さらにprr7変異株では概日周期へのスクロースの影響が見られないことを明らかにする。従って、光合成はシロイヌナズナにおけるロバストな概日リズムの同調と維持に顕著な効果を与えており、代謝が概日時計の調節に極めて重要な役割を担っていることが実証される。

