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分子生物学:box C/D酵素の構造から明らかになったRNAメチル化の調節機構

Nature 502, 7472 doi: 10.1038/nature12581

転写後修飾は、プレリボソームRNAのプロセシングとリボソーム組み立ての両方に影響するため、細胞の生活環に不可欠である。リボソームRNAの2′-O-リボースをメチル化する酵素であるbox C/Dリボ核タンパク質は、多くのガイドRNAをテンプレートとして使って、rRNA上の標的部位を認識する。各々のガイドRNA上には2つのメチル化ガイド配列が結合しているが、これがどういう意味を持つのかは分かっていなかった。今回我々は、NMR分光学と小角中性子散乱という強力な2つの手法を組み合わせて使い、390 kDaの古細菌RNP酵素の基質RNAに結合した構造を解明した。2つのメチル化ガイド配列は、複合体中で異なる環境に位置しており、同じガイドRNAが標的とする生理的基質のメチル化は逐次的に起こることが分かった。この構造は、2つの部位のメチル化レベルを差別的に制御する手段となり、また同時に、rRNA折りたたみのための予想外の調節機構ともなっている。

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