Letter
免疫:2型自然リンパ球は好酸球の恒常性を制御する
Nature 502, 7470 doi: 10.1038/nature12526
好酸球は特殊化した骨髄系細胞で、アレルギーや蠕虫感染と関連付けられている。血液中の好酸球は、概日周期で数が変動することが80年以上前に報告されており、健康な胃腸管に多数存在する。サイトカインのインターロイキン(IL)-5およびエオタキシンなどのケモカイン群がそれぞれ、好酸球の発生と生存、また組織動員に関わっているが、これらのシグナルの基本的調節の基盤となる過程は分かっていない。本論文では、血清のIL-5濃度が末梢組織に常在する長寿命の2型自然リンパ球(ILC2)によって維持されていることを示す。ILC2細胞は構成的にIL-5を分泌しており、2型炎症過程ではIL-13の共発現が誘導され、これが局所的なエオタキシン産生および好酸球の蓄積につながる。好酸球およびエオタキシンが構成的に存在する小腸では、ILC2細胞はIL-5およびIL-13を共発現していて、この共発現はカロリー摂取後亢進する。また、概日同調因子である血管作動性腸管ペプチドも、VPAC2受容体を介してILC2細胞を刺激し、IL-5を放出させることから、好酸球レベルと代謝周期との関連が示される。組織のILC2細胞は、構成的および刺激によるサイトカイン発現を介して基底状態の好酸球形成および組織の好酸球蓄積を調節しており、この別々に行われる調節は栄養摂取および中枢の概日リズムによって調整が可能である。

