Letter
進化:鳥類の脳の進化的起源
Nature 501, 7465 doi: 10.1038/nature12424
現生鳥類に限定的だとかつて考えられていた羽毛や叉骨などの特徴は、非鳥類型恐竜で最初に出現していたことが現在では分かっている。しかし、鳥類を他の現生爬虫類と区別し、なおかつ、飛翔に必要とされる重要な神経学的能力を付与する巨大化した脳の初期進化史については、あまりよく分かっていない。今回我々は、高分解能のコンピューター断層撮影法を用いて、現生鳥類、初期の鳥群である始祖鳥(Archaeopteryx lithographica)、ならびに、鳥群および鳥類の双方の飛翔の起源と系統発生的に近い複数の非鳥類型マニラプトル類恐竜の頭蓋容量の推定および比較を行った。従来の研究では、鳥類の脳の拡大は獣脚類の歴史の初期に始まり、始祖鳥の頭蓋腔の容積はそうした初期の形態と現生鳥類との中間であったことが確認されている。今回の新たなデータは、始祖鳥の頭蓋腔の相対的サイズが、より一般化したマニラプトル類の容積的特徴を反映しており、いくつかの例では他の非鳥類型恐竜のものよりも実際に小さいことを示している。従って、鳥類様の大脳化指数は複数回進化しており、そのことは、始祖鳥が飛翔に必要な神経学的能力を備えていたのなら、少なくとも他の一部の非鳥類型マニラプトル類も同様にそれを備えていたという結論を裏付けている。このことは、何らかの形で飛翔するという能力において鳥群がマニラプトル類の中で特異な存在ではなかったという最近の知見と合致する。

