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遺伝:LGR4遺伝子のナンセンス変異は複数のヒト疾患や他の形質と関連する

Nature 497, 7450 doi: 10.1038/nature12124

低い骨密度(BMD)は、骨粗鬆症のパラメーターとして用いられている。これまでのBMDの全ゲノム関連解析では、量的形質としてのBMDに注目しており、BMDの集団多様性に寄与する比較的高頻度で影響の小さい変異が見つかっている。本研究では、BMDを二分形質(dichotomous trait)として用いて、健常者集団でのBMDの調節に対してではなく、病的に低いBMDとなるリスクに対して直接影響しそうな変異を探索した。多数のアイスランド人の全ゲノム塩基配列解読から、LGR4(leucine-rich-repeat-containing G-protein-coupled receptor 4)遺伝子内に、低BMDや骨粗鬆症性骨折と強く関連する、まれなナンセンス変異(c.376C>T)が見つかった。この変異はLGR4を126番残基で終止させ、その機能を完全に失わせる。c.376C>T変異は、電解質バランスの異常、初潮開始の遅れ、テストステロン値の低下とも関連し、加えて、皮膚の扁平上皮がんや胆道がんのリスク増大とも関連する。興味深いことに、c.376C>T変異保有者の表現型は、Lgr4変異マウスの表現型と重なる。

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