Letter

神経科学:聴覚皮質の皮質線条体ニューロンは聴覚弁別の際に決定を駆動する

Nature 497, 7450 doi: 10.1038/nature12077

外界からの音響情報が聴覚皮質に届くまでの神経経路については詳しく調べられているが、聴覚表現がどのように運動指令に変換されるかはわかっていない。今回、ラットに知覚的意思決定課題を与えることで、この変換機構を調べた。我々は、聴覚周波数弁別課題を実行中のラットで、皮質線条体投射ニューロンの活動を操作することにより、このニューロンの聴覚決定における役割を明らかにする。課題遂行中にChR2(channelrhodopsin-2)のターゲッティングにより皮質線条体ニューロンを刺激すると、刺激されたニューロンの周波数同調によって予測された方向へ決定が偏り、一方、Arch(archaerhodopsin-3)を介して皮質線条体ニューロンを不活性化すると決定が反対方向に偏った。線条体への投射は皮質に広く分布しており、この投射が感覚皮質による運動決定制御の一般的機構を担っている可能性がある。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度