Review
免疫:発生、恒常性維持および疾患におけるマクロファージの生物学的な役割
Nature 496, 7446 doi: 10.1038/nature12034
マクロファージは造血系で最も可塑性の高い細胞で、あらゆる組織に見られ、機能の面で非常に多様性が高く、発生、恒常性維持、組織の修復、免疫に関わっている。組織マクロファージは解剖学的に互いに異なっていて、転写プロファイルや機能もさまざまだが、それらすべてが恒常性の維持に必要である。しかし、マクロファージの組織修復機能や恒常性維持機能は慢性的傷害によって損なわれる場合があり、その結果、マクロファージが病的状態の原因となってしまうことがある。本総説では、マクロファージが正常な生理や発生を調節する仕組みについて検討し、病態生理に果たしている役割についてもいくつかの実例を挙げる。また、マクロファージの系統、種類、調節の多様性に関する新たな知見を考慮に入れて、マクロファージがさまざまな役割を果たす際にどのような状態をとるかに応じて、マクロファージの「特徴」を明確にした。ヒトの多くの疾患でマクロファージが重要な治療標的になることがわかってきているので、マクロファージの多様性の解明はきわめて重要である。

