Letter

物理:遍歴型のマイクロ波場と機械振動子の間のコヒーレントな状態移動

Nature 495, 7440 doi: 10.1038/nature11915

巨視的な機械振動子は、直接冷凍するか、冷凍とレーザー冷却を組み合わせて、量子挙動をする領域へ導かれている。この結果は、超伝導回路を用いる量子情報処理において、マイクロ波場の短時間の状態に対する量子メモリーとなるか、他の方法では適合しない系の間に量子インターフェイスを形成することで、機械振動子が有用な機能を実現できる可能性があるという考えを裏付けている。今のところ、マイクロ波場の遍歴状態や伝搬モードの記憶媒体への移動と記憶媒体からの移動は、マイクロ波場と媒体の相互作用のオン/オフを十分速く切り替えられないため、実証されていない。本論文では、マイクロ波場の遍歴状態は、振幅が単一量子レベルの機械振動子へコヒーレントに移動し、振動子に記憶され、振動子から取り出しうることを実証する。重要なことは、マイクロ波状態を取り込み、取り出すのにかかる時間は機械振動子の量子状態寿命よりも短いことである。この量子領域では、機械振動子は量子情報を記憶できるとともに、他の方法では適合しない系間での量子情報の移動も可能にすることができる。

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