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神経科学:CALHM1イオンチャネルは甘味、苦味、うま味のプリン作動性神経伝達に関与する

Nature 495, 7440 doi: 10.1038/nature11906

甘味、苦味、うま味を知覚するには、味蕾細胞からの非小胞性のATP放出が必要で、このATPが神経伝達物質として働いて、求心性神経の味覚経路を活性化する。しかし、ATPがどのような仕組みで放出されて、この機能を果たすのかは、完全には解明されていない。今回我々は、甘味、苦味、うま味を感知する味蕾細胞からの味覚刺激誘発性ATP放出に、電位依存性イオンチャネルCALHM1(calcium homeostasis modulator 1)が不可欠であることを明らかにする。Calhm1ノックアウトマウスは、甘味、苦味、うま味を持つ化合物の知覚が著しく損なわれるが、酸味、塩味の認識は、ほぼ正常に保たれる。Calhm1の欠失は、味の知覚には影響するが、味覚細胞の発生や完全性を損なうことはない。CALHM1は甘味/苦味/うま味を感知するII型味蕾細胞で特異的に発現されている。CALHM1を異種発現させると、細胞に新たなATP透過性が生じ、CALHM1イオンチャネルを活性化する操作に応じて、細胞からATPが放出される。Calhm1のノックアウトにより、II型味蕾細胞の電位依存性電流や味蕾からの味覚刺激誘発性ATP放出が大幅に減少したが、味覚刺激による味覚細胞の興奮性には影響が見られなかった。したがって、CALHM1は甘味、苦味、うま味の知覚に必要な電位依存性ATP放出チャネルである。

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