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生化学:線虫のtmc-1は塩の化学受容に必要なナトリウム感受性チャネルをコードする
Nature 494, 7435 doi: 10.1038/nature11845
膜貫通チャネル様(TMC)遺伝子は、広範な動物で保存された複数回膜を貫通する膜内在性タンパク質ファミリーをコードしている。ヒトのTMC1およびTMC2遺伝子は難聴に関連しており、有毛細胞の機械的シグナル伝達に必要であるが、TMC1、TMC2およびほかのTMCタンパク質について、その分子機能は不明である。今回我々は、線虫(Caenorhabditis elegans)のtmc-1遺伝子が、塩味の化学受容に特異的に機能するナトリウムセンサーをコードすることを示す。tmc-1は、塩誘発性の神経活動と高濃度NaClの回避行動に必要なASH多モード回避ニューロンに発現する。しかしtmc-1は、高浸透圧や化学防虫剤など、AHSニューロンが感知するほかの刺激への応答には影響を及ぼさないことから、塩の感知に特異的な役割を持つことが示唆される。線虫のTMC-1を哺乳類の培養細胞で発現させると、高濃度の細胞外ナトリウムによって活性化されるが、ほかのカチオンや非電荷小分子では活性化されない、おおむねカチオン性のコンダクタンスが生じる。したがって、TMC-1はin vivoで塩の感知に必要であり、なおかつin vitroでナトリウム感受性チャネルを発現するのに十分であることから、TMC-1はおそらくイオンチャネル型感覚受容体だと考えられる。

