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物理:励起子凝縮と完全なクーロンドラッグ

Nature 488, 7412 doi: 10.1038/nature11302

クーロンドラッグは、空間的に離れた導体における電子間の斥力相互作用によって、導体の1つを流れる電流が別の導体に電圧降下を誘起する過程である。第二の導体が閉回路の一部になっていれば、その回路に正味の電流が流れる。このドラッグ電流は、クーロン相互作用が強く遮蔽されるため、駆動電流よりも通常に非常に小さい。しかし、2つの導体間に強い電子相関が存在するまれな状況が存在する。例えば、二重量子井戸系には、井戸の1つにある電子が別の井戸の正孔と強く束縛された励起子凝縮体が存在できる。したがって、そのような場合では「完全な」ドラッグが生じると考えられる。すなわち、1つの量子井戸を通して駆動された電子の定常輸送流には、別の井戸における等しい正孔電流が伴うはずである。本論文では、電子–正孔対がその輸送で支配的になり、ドラッグ測定にすぐに支障をきたしてしまう量子井戸間の電荷トンネリングは無視できるほど小さくなるよう注意して、この効果を実証している。電気工学の観点から、完全なクーロンドラッグはゼロ周波数で機能する変圧器と似ていることを指摘する。

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