Letter 宇宙:火星上の地球と似た砂フラックス 2012年5月17日 Nature 485, 7398 doi: 10.1038/nature11022 火星表面の気象観測や大気大循環モデルに基づいて、火星では強くて持続的な風はまれであると考えられている。このことから、火星表面に多数の砂丘が存在し、風食作用の証拠が見られたことは、現在起こっている過程なのかどうかが問題となってくる。最近の研究では砂の活動が明らかになったが、砂丘全体の移動(大きな砂フラックスを意味する)があったのかどうか、それとももっと局所的で表面的な変化が起きたのかどうかを判断することはできなかった。本論文では、ニリ・パテラ砂丘地域の砂漣、および砂丘風下前の移動速度の観測結果について述べる。砂丘はほぼ定常状態であり、全体積は流動的な砂で構成されていることがわかった。砂丘は予想外に高いフラックスを有しており、これは例えば南極大陸のヴィクトリア谷における値と同程度である。この結果は、火星と地球での地形変化の速度がほぼ同じであることを意味している。 Full Text PDF 目次へ戻る