Letter 遺伝:全エキソーム塩基配列解読によって明らかにされたde novo変異は自閉症と強く関連している 2012年5月10日 Nature 485, 7397 doi: 10.1038/nature10945 まれなde novoコピー数多型が自閉症スペクトラム障害のリスクに関与していることは、複数の研究によって確認されている。しかし、de novo一塩基多型は患者で同定されているものの、リスクに寄与しているかどうかはまだ明らかにされていない。特に、これらの変異の頻度および分布については、マッチさせた非患者対照群で明確に調べられておらず、発端者に認められるde novoコード変異を解釈するうえでこうしたデータは不可欠である。今回我々は、表現型が一致しないきょうだい200組を含む928人の患者を対象に全エキソーム塩基配列解析を行い、脳で発現する遺伝子の非常に破壊的な(ナンセンスおよびスプライス部位)de novo変異は、自閉症スペクトラム障害と相関しており、大きな影響を及ぼしていることを示す。非罹患群の突然変異率に基づき、血縁関係のない複数の発端者で同一遺伝子に複数の独立したde novo一塩基変異が見られることは、その遺伝子がリスク対立遺伝子である証拠と考えられ、これによって遺伝子発見の明確な道が開かれる。同定された計279個のde novoコード変異の中に、2つの独立したナンセンス変異が同一の遺伝子SCN2A(sodium channel, voltage-gated, type II, α subunit)を破壊している例が、発端者の中には1人だけ見られたが、きょうだいの中には見られなかったことは、これが偶然の結果ではない可能性が非常に高いことを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る