Article 代謝:合成REV-ERBアゴニストによる概日行動と代謝の調節 2012年5月3日 Nature 485, 7396 doi: 10.1038/nature11030 行動と代謝過程とのリズムを同期させることは、心血管の健常性や代謝疾患の予防に重要である。核内受容体REV-ERB-αおよびREV-ERB-βは、活動および代謝のリズムを駆動するコア時計タンパク質の発現調節に不可欠な役割を担っている。本論文では、in vivoで活性を示す強力な合成REV-ERBアゴニストを同定したことを報告する。合成REV-ERBリガンドの投与により、マウスの概日行動が変化し、視床下部でのコア時計遺伝子発現の概日パターンが変更された。また、肝臓、骨格筋、および脂肪組織中の一連の代謝遺伝子群発現の概日パターンも変化し、エネルギー消費量が増加した。食餌誘導性肥満のマウスにREV-ERBアゴニストを投与すると、脂肪量の減少と脂質異常症および高血糖の著明な改善が起こり、これによって肥満度が低下した。今回の結果は、概日リズムを薬理学的標的とする合成REV-ERBリガンドが、睡眠障害に加えて代謝疾患の治療にも有効である可能性を示している。 Full Text PDF 目次へ戻る